"約束の舟"ノアは魚人島移民船
いらっしゃいませ、マドモアゼル。
本日はノアは魚人島移民船をご用意しております。
とある王様がこんなことを言っていました。
"来たるべき日"まで‼︎決して動かしてはいかん舟なのじゃもん‼︎
ノアは約束の日まで大切にしておかなければならないようです。
約束の日といえばイメージするのはジョイボーイですね。
バンダーデッケンが投げたことにより、ノアの大きさが判明しました。魚人島と同じ程度の大きさであり、かなりの巨船です。
また、しらほしが願ったことにより、海王類がノアを引っ張ることも分かりました。海王類が全て理解していることも判明。
直すにはあの一族の力が必要だが-時代が変わった……
直るといいね
約束の時までに
海王類もこのような言葉を口にしながらノアを戻し、去りました。それだけノアは世界にとって大切なものであることが分かります。
そんなノアですが、その正体は何なのでしょうか。
お待たせいたしました。
本日のメインディッシュ
「ノアに乗って魚人島民が地上へ大移動。ルフィとしらほしの先導で魚人島は終焉。」
でございます。
調味料と根拠を添えてお召し上がりください。
1.舟と船
まず、ノアは"約束の舟"とされています。
今まで海賊船のことを「ふね」と言うことがありましたが、「船」という表記でした。
まさか、大きい船のことは舟と書くのか?と思い、調べてみました。
日本海事広報協会
https://www.kaijipr.or.jp/mamejiten/fune/fune_4.html によりますと
どの漢字も意味は同じ。現在は、大きさで分けて使っているとのこと。
舟は、ごく小さく人の力で動かすふね。
船は、小型から大型のものまで広く使われている。
ということだそうです。
予想は大きく外れ、むしろ小さい船のことを"舟"とするようです。となると"舟"の表記は、『人の力で動かす』ことが理由ということになります。
ONE PIECEの世界では、きっと海王類が運びます。海王類の王であるポセイドン、現在はしらほし姫が指示することになるでしょう。
2.ジョイボーイの謝罪
ジョイボーイがONE PIECEの世界で重要な人物であったことは周知の通りです。
・魚人島に受け継がれるジョイボーイの約束
・歴史の本文に刻まれたジョイボーイの謝罪
・カイドウが吐いた
お前も…"ジョイボーイ"にはなれなかったか…‼︎
というセリフ。
などなど、あらゆる場面でジョイボーイの名が登場するようになりました。
ルフィがジョイボーイになるのではないか、というような考察もありますが、一旦置いておきます。
ここでは、
ジョイボーイの謝罪は何の謝罪か
というところから、ノアの秘密に迫ります。
魚人島の王族には
いつかジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者が現れる
という伝説があるとネプチューンが言います。
出てきた情報を素直に受け止めるならば
①ジョイボーイは空白の100年の間に魚人島とある約束をした。
②ジョイボーイが再び魚人島に来ることで実現する何かであった。
③しかし空白の100年の間に約束を守ることができなかった。
④自分が行くことができなかったので歴史の本文に記した。(送った、もしくは後々誰かが運んだ)
⑤その時代に作られたノアが約束を果たす役割を担っていた。
⑥数百年に一度生まれるポセイドンとジョイボーイの代わりの誰かがポセイドンを正しく導き、世界に大きな変化が訪れる。
⑦ポセイドンは海王類達を動かす力をもつ。
⑧世界を滅ぼしうるポセイドンの力を正しく導くと世界に大きな変化が起こる。
という流れが自然です。
そうなると、
ノアと海王類を操るポセイドンの力を使って、成し遂げる何かが魚人島とジョイボーイの約束である
ことは確かです。
成し遂げられなかったことを謝罪するほどのこと。
ジョイボーイが成し遂げなかったことで後の魚人島を悩ませたこと。
魚人島がこの約束の日が来ることを何百年も言い伝え、願うほどの悲願。
まさに
"差別のない世界"
ONE PIECEの言い方をすると
"タイヨウの下で暮らすこと"
なのではないでしょうか。
最初っからそうだろうとは思うものの、考えれば考えるほど、この答えに近付きます。
3.魚人島を滅ぼすルフィの姿
先程の2で挙げたジョイボーイの約束ですが、伏線としてある以上、最終的には叶うものだと思います。
では、ジョイボーイは誰なのか。
正直、ルフィではない方が展開的にはおもしろいと感じました。
麦わらの一味に、実はジョイボーイ関連の人がいた。もしくは新加入した。なんてこともおもしろそう。
ルフィがジョイボーイとなる展開は、王道といえば王道ですよね。
ただ、ここではジョイボーイはルフィだと考えます。その方が筋が通るからです。
『しらほしの力を正しく導く者』
つまり、ジョイボーイがルフィであるとすると、ルフィはポセイドンの力を使って魚人島を滅ぼします。
シャーリーが見たのはその姿でしょう。
では、なぜ滅ぼすのか。
"ジョイボーイと魚人島の約束"
を叶えるためです。
2で述べた
"タイヨウの元で暮らすこと"
を叶えるためです。
こんな部屋があるからいけねえんだ‼︎居たくもねエ あいつの居場所なんて 俺が全部ぶっ壊してやる‼︎
11巻でアーロンに向かって言ったルフィの名言ですね。奇しくも魚人に向かって言っているわけです。
こんな展開は考えられないでしょうか。
魚人島民たちは、やはり地上で暮らす夢を忘れられません。オトヒメの願いも白ひげやルフィ達人間のこともあり、地上で暮らしたいと願います。
そこでジョイボーイとなったルフィがしらほしと共にノアで移民計画を始めます。
数百年の時を超えて、
"約束の日"
を迎えるのです。
しかし地上の暮らしに不安はあるでしょう。
もしもの時のために、帰る道がほしいという声もあるかもしれません。
そんな魚人島民にルフィが言います。
魚人島があるからいけねえんだ。いたくもねエ 海底の島なんて俺がぶっ壊してやる‼︎
と。
そこまでセリフは被せないと思いますが、こんな展開は現実にありそうな気がします。
本物のタイヨウが届かない島はもういらねえ。俺がいるだろ‼︎
とそんな感じでしょうか。
以上の3つから
"約束の舟"ノアは魚人島民を地上に運ぶ舟
だと考えます。
あの大きさであれば、可能でしょうね。
では、お口直しを一つ。
ジョイボーイの謎は多いです。しかし、ルフィが目指しているものとジョイボーイの願いは同じ方向を向いていると思います。
"平等な世界"
ルフィの発言、雰囲気、船員の特徴を見ても差別をするような人間ではありませんし、ルフィからしたら自然とですが、作者的にはあえて個性的なメンバーを仲間に引き入れているように思います。
今のところですが
ルフィ→大犯罪者の子
ゾロ→ワノ国の子孫
サンジ→王族の子、体罰を受けた子
ナミ→戦争孤児、差別を受けた子
ウソップ→嘘つき、海賊の息子
チョッパー→動物、差別を受けた子
ロビン→悪魔の子、差別を受けた子
フランキー→捨て子、ロボット、変態
ブルック→ガイコツ、高齢、元王国護衛団長
ジンベエ→魚人族
と、かなりの経歴をもつ仲間達です。
それに通ずるものがあると予想するジョイボーイには
平等で差別のない世界を作ること
を求めていた1人なのではないかと考えます。それが許されなかった空白の100年で、夢途絶えたものの後世に新たなジョイボーイが現れることを世界は望んでいるような気がします。
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