7つの考察から紐解くシャンクスの出生
いらっしゃいませ、マドモアゼル。
本日はシャンクスの正体をご用意しております。
謎多き海賊シャンクス。
そのシャンクスの正体を考察していきます。
初登場は1巻の1話。
主人公であるルフィと同じく1話から登場した重要人物です。
それ以降ちょいちょい出てくるのですが、不思議な発言が多く、考察界においても匂わせ四皇なわけです。
今回注目して考えようとしているのは907話でシャンクスが発した言葉
ある海賊について話が…
です。
正確には、その前の五老星の言葉
君だから時間を取った
これは、天竜人とシャンクスの中途半端な関係を表していると予想します。
お待たせいたしました。
本日のメインディッシュ
「シャンクスは天竜人の子」
でございます。
調味料と根拠を添えてお召し上がりください。
まず、シャンクスの年齢は39歳です。
出身は西の海、何年前なのかロジャー海賊団の見習いとして後の海賊王の船に乗ります。
ロジャー海賊団がガープと共闘してロックス海賊団を解散に追い込んだゴッドバレー事件ですが、その38年前になります。
966話にて、モモの助を抱いた後のロジャーとレイリーの
赤ん坊なんて久しぶりだな‼︎
昔を思い出すな
の会話が印象的です。
以前、赤ん坊がロジャー海賊団にいた証拠となります。もし、マルコやそれ以外の人物のことなのであればこの一言を尾田先生は描く必要があったでしょうか。
どう考えても重要な一言だから描かれたのだと思います。
ではそのあり得る可能性を模索すると、
シャンクスとバギー
の存在しか考えられないのです。
ここで私が考えている正体は
シャンクス→天竜人の子
バギー→奴隷の子
であるということです。
ゴッドバレー事件の現場には、天竜人と奴隷がいたことも描かれています。
ここでも天竜人と奴隷がいる理由、ロックスもそこにいた理由、そのロックスをロジャーが倒す理由、またロックスをガープ達海軍が倒す理由と謎な部分がたくさんあります。
では紐解くための7つの考察を述べていきます。
1、シャンクス、バギーの年齢
先ほども述べましたが、ゴッドバレー事件が起きた時、2人は1歳なのです。
そんな偶然あるでしょうか。
1歳であれば自分たちの正体を本人達は知らないでしょう。
ともすれば、ロジャー達は2人の境遇の違いを知りつつも今後の世界のため、平和な世の中のために平等に2人を仲間に入れたことにも納得がいきます。
2、五老星との謁見
五老星にとってシャンクスが一目置かれる存在であることはすでに分かっています。
それどころか、センゴクもシャンクスなら、というようにシャンクスの存在は海賊としてだけの見方されているわけではなさそうです。
ここで気になるのは
君なら
と、君呼びをしていることです。
五老星が今まで人を呼ぶ時どう読んでいたか調べました。
巻の元帥赤犬との対話では「お前」
スパンダムに対しても「お前」
クローバー博士には「クローバー博士」
このことから、仮説は3つ。
・意外にも礼儀正しく身内以外には丁寧な言葉遣いを使っている。
・シャンクスの立場が五老星でも背けないところにある。
・天竜人の仲間は下と思っておらず、対等に話す。
不思議なことに、五老星は他の天竜人との絡むシーンはありません。よく分からないイム様はともかく、最高権威であることで一般天竜人もなかなか謁見できるものではないのでしょうか。
そうするとシャンクスの謁見はなおさら謎が深まります。
また、天竜人の最高権威にして奴隷の姿が見えません。またあのおかしな風船もつけていません。
我々が想像する憎らしい天竜人の様相をしていないのです。
3、シャンクスの号泣
ラフテルへ行ったロジャーに質問をしたシャンクス。その後に流した涙の謎は、大きな伏線となっているように思います。
多くの考察コック達も想像力を膨らませて膨らませて膨らませているところだと思います。
ここでは消去法で考えました。
まず、ラフテルについて聞いた説。
これは、その後ラフテルには自分で行くと告げたことで違うことが分かります。
次に、ワンピースについて聞いた説。
これもそこを聞いてしまうのであればラフテルへ行く意味が大きく失われるような気がします。
また、ロジャーの病気について聞いた説。
あと何日の命だ、というようなことでそこまで号泣するでしょうか。そもそもその描写は重要ではありませんので無し。
ロジャーから何かを託された説。
有力な気はしますが、これならロジャーから話しかけるはず。でもここでは明確にシャンクスから聞いたことが書かれています。
あり得るとしたら何かを聞いた後に言葉をもらった、というところでしょうか。
ここまで号泣する理由は見つかりません。
ここで私の推している説が
自分の出生について気付き、確認した説
です。
シャンクスはバギーとともに旅する中で、自分たちの出生を不可思議に思います。
バギーと違い、シャンクスは頭も冴えていそうで、何かの拍子に自分らの秘密に気づいていてもおかしくありません。
特に、この旅の中でロジャー海賊団はルフィ達と同じようなルートを辿っています。むしろ、何周もしているあたりから世界のあらゆる現実を覗いています。
さらに、過去描写の中には東の海にあるテキーラウルフもありました。奴隷達がただただ橋作りをさせられている謎の土地です。
シャボンディ諸島に寄り、魚人島に寄り、差別の歴史や天竜人についても多く知ったでしょう。
そんなシャンクスが自分の体にある何かや自分の記憶の片隅にある何かに気付き、自分は天竜人だったと知った時、大きくショックを受けるでしょう。
自分の中にあった仮説をロジャーに確認します。返ってきた答えは仮説通り。
シャンクスは大号泣します。
「自分に天竜人の血が流れている。自分は海賊王になる器ではない。自分が奴隷解放や差別のない世界を望んだところで、それは元奴隷や迫害を受けてきた人たちにとって簡単に受け入れられるものではないだろう。」
自分の無力さ、抗うことができない血縁、バギーとの関係。
様々な思いが交錯して大量の涙となって流れ出たのではないでしょうか。
4、乗船した年が隠されていること
上で示した通りではなかった場合、シャンクスやバギーがロジャー海賊団に乗船した年を隠す必要があるでしょうか。
別にいつ乗っていてもいいわけです。
ここで隠されている理由を推測する中で最も納得いくのが、ゴッドバレー事件との関連を隠すためです。
38年前と書けばゴッドバレー事件が関係していることは明らかです。そうすると天竜人か奴隷、もしくはロックスの子どもなどとほぼ限定されてしまいます。
それを隠すための伏線隠しが理由ではないでしょうか。
5、西の海出身の謎
その考えでいくと西の海出身とされているのであり得ない話のように思えます。
天竜人はずっとレッドラインの上、マリージョアにいるイメージだからです。
しかし天竜人についておかしなことがあると思いませんか?
彼らは何でも手に入る神であるくせして、ゴア王国へ行ったり魚人島へ行ったりシャボンディ諸島へ行ったりと中々破天荒なのです。
いくら守ってもらえるといっても、出かける理由がないんです。せいぜい好みの女や奴隷探しというところでしょうか?
現にシャボンディでは13人目の妻に迎えると言っていました。
実際は、シャボンディへは奴隷オークションが目的でした。それも不思議なのです。誰かに頼めばいいのに…。
しかし、ゴア王国へ行った時のみ様子が違います。シャボンディや魚人島へ向かった時とは異なり、歓迎ムードなのです。
ダダン達が新聞で知ることができたように事前に知らされていました。
ここで考えられる仮説は、
天竜人先祖の王国には定期的に訪問することになっている説
です。
過去、天竜人の先祖が築いた王国として出てきたのはアラバスタとドレスローザしかありません。
しかしどちらも、既に天竜人ではない一族でした。ドフラミンゴ家系ではないドンキホーテ家は出てきていますが、ドフラミンゴが国王ということで訪問する理由はないように思います。また、もしくはドンキホーテ家は魚人島の一件以来、人間になったと公言していましたから、その訪問も必要ないと判断しているかもしれません。
現天竜人の先祖がいた王国については出てきていませんが、唯一確定だと思えるのはゴア王国です。
明らかに天竜人の血を引いていそうな思想をもった国民。極端な傲慢さ。
そして、唯一天竜人が正式訪問している国家なのです。
目的は
・定期的に顔を見せ、存在を知らしめ、崇めさせること。
・思想を薄めないようにすること。
そしてそのためにも、
・下界に天竜人の血をもった子を王国に置き、天竜人思想を絶やさないこと。
だったとしたら、訪問することにも納得がいきます。ドフラミンゴは自分の先祖の国家を知っていました。
通う必要があれば、その歴史はしっかりと学ばれ、受け継がれていくでしょう。
王国側からしても天竜人の血は欲するものだと思います。我が家系に天竜人の血をと娘を差し出す下衆貴族の姿が簡単に目に浮かびます。
例えばシャンクスがその子供だったら。
西の海の王国で生まれたシャンクスを連れ帰っていたら、西の海出身の天竜人シャンクスの誕生です。
ちなみにサボの義兄弟で現ゴア王国のあいつは天竜人になりたいのだとガープに話しました。
ここにも疑問があります。
天竜人ってなれるもんなの?
既出の天竜人の説明では、世界を創造した20人の王の先祖の一族たちを天竜人と呼ぶと、そう定義されていました。
後から天竜人になるためには、女性天竜人と結婚するしかなくない?
でもあいつはあの変な女と結婚してました。むしろ、あの変な女が王族出身であることを考えれば、離婚すれば国王の座を失うことになります。
国王の座を放棄して天竜人と結婚?
それとも、国王の座で何かが認められれば天竜人の仲間入り?
新天竜人誕生の秘密がありそうです。
ここでは天竜人に認められること、血縁関係が結ばれることで天竜人になり得ると仮定するとスッキリします。
6、名前の由来
シャンクスは、英語表記だとShanksになります。意味を検索すると
・すね
・傷付ける道具(スラング)
になります。
むやみに傷付けるイメージはありません。
通常通りの意味である「すね」で、さっと頭に思い浮かんだのは
"親のすねをかじる"
でした。
親のすねをかじる生き方をしているということでしょうか。
ONE PIECEの世界において、かなりの大物であれば親のすねをかじる人物は多いです。
そのすねかじりの最上位は天竜人の子どもですよね。もはや、親というか…祖先のすねかじりです。
すねをかじっている一族出身。
そんな意味があるのでしょうか。
7、秩序を守ろうとする立ち振る舞い
最後に、シャンクスが行ってきた行動が海賊らしくない立ち位置にあることです。
エースと黒ひげの衝突は世界を巻き込む戦争になると予想し、止めようとしました。
白ひげを狙ったカイドウのことを止めに行きました。
世界をどうこうしようという意思がないことも五老星の口から明らかにされました。
頂上戦争の終わりもシャンクス達によって迎えました。
シャンクスの登場時には必ず世界の秩序を守ろうとする行動や言動が描かれます。残念ながら叶うことがないのも多いですが、五老星並みに均衡を願う者の一人です。
唯一シャンクスが起こした均衡と真反対の行動がゴムゴムの実強奪。
そもそもラフテルは自分たちで行くと言いながら、海賊王がたどったルートは全く辿らずにフラフラと航海を続けているのがシャンクス達です。
バギーは実力不足もありますが、シャンクスほど頭も良く実力もあればたどることは容易なのではないでしょうか。
実際、ロードポーネグリフの所在も把握しているでしょうし、いつでも海賊王を目指せる立場です。
それでもラフテルを目指していないのは、自分の出生を知り、別の役割を担う覚悟をもったから。
自分にしかできない役割を見つけたから。
というところではないでしょうか。
残念ながらバギーは気付いていなさそうですが。笑
ルフィ達の冒険終盤、私はシャンクスがルフィ達や世界を大きく助けると思っています。
私の中では、全てを知ったバギーと共にシャンクスが世界を大きく変える役割を全うすると思います。
そこには天竜人と奴隷という物語後半のONE PIECE世界で大きく扱われている身分問題が関係してくるのではないでしょうか。
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